韓国語で「お前、君、あなた」はどう使い分ける?

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2人称の言葉、いわゆる「あなた」を意味する言葉は、韓国語にもいくつかあります。

 

一つ目はで、これは「親しい友人や目下の人」に対して使います。

 

너는 뭐 먹을 거야?
お前は何食べるの?
여기는 니가 계산해.
ここはお前のおごりな

助詞「가」が付く時は네가になりますが、口語では내가(俺が)と区別するため「니가」あるいは「너가」と言うことが多いです。

 

次に자네

これは日本語の君(きみ)のような言葉です。

 

이번 일은 자네가 해 보게.
今回の仕事は君がやってみなさい

자네は目下の人を持ち上げる表現で、上司が部下に対して使うことが多いでしょうか。

そのため若い人が使うような印象はないかもしれません。

 

そして三つめは당신

これは状況によってニュアンスが分かれる語彙です。

 

당신의 꿈을 응원합니다.
あなたの夢を応援します

広告のように不特定多数の人が対象の場合、相手を持ち上げる言葉になります。

あるいは夫婦間で互いを呼び合う時にも使われます。

ところが…

 

당신 누구야?
あんた誰だ?

目の前にいる相手を下げる時にも、당신が使われます。

ただこの場合はケンカになる可能性もある、決していい言葉ではないです。

 

英語なら「You」しかないかもしれませんが、韓国語はこれらを場面に応じて使い分けないといけないわけです。

 

ところで당신や자네はまず使わないし、너と呼べるほど親しい相手でもない場合は、相手をどう呼べばいいでしょうか?

そういう時は基本通り「-씨」のように名前で、あるいは「과장님」のような肩書で呼びましょう。