韓国語で「発音が苦手」という人を見ていると、パッチムの音がうまく出せていないことが多いです。
パッチムは連音化や鼻音化など、発音の変化にもつながる大事なものなので、早いうちに苦手を克服しておきたいところです。
ところでパッチムをきちんと発音するためには、押さえておくべきポイントがあります。
パッチムは空気の流れが止まることで、산の「ㄴ」の部分のように、子音で終わる音のことを言います。
韓国語の発音では「母音のみ」もしくは「子音に母音」が組み合さると、口から息が吐き出されます。
ところがパッチムは、子音で音が終わりますよね。
つまりパッチムでは、口から出ていくはずの空気の流れが途中で止まることを意味します。
そして次に意識すべきことは「空気の流れが遮られるのはどこか」です。
パッチムでは口から出ていくはずの「空気の流れ」が遮られるわけですが、それが口の中のどこで起こるのかを意識しましょう。
例えば「밥」などのㅂパッチムでは、唇が閉じることによって発音が止まります。
このように、パッチムでは空気の流れを阻害するポイントを意識すると、発音がしやすくなります。
また空気の流れが阻害されるのは、大きく3カ所です。
・唇
・前歯の裏、歯茎のあたり
・のど
・前歯の裏、歯茎のあたり
・のど
これにパッチムの子音を当てはめると、次のようになります。
口の中の位置 | パッチム |
---|---|
唇 | ㅂ, ㅍ, ㅁ |
前歯の裏、歯茎のあたり | ㄷ, ㅅ, ㅈ, ㅊ, ㄴ, ㄹ |
のど | ㄱ,ㅋ,ㄲ |
ㄷパッチムなら、舌が前歯の裏にくっつくことによって、息が吐き出せなくなります。
ㅅやㅈ、ㄴパッチムもそうですね。
ただしㄴやㅁは鼻から空気を逃がしてやることで、「ん~」とうなるような音になります。
いわゆる鼻音です。
このように口の中の位置関係と空気の流れを意識するだけでも、発音は大きく変わります。
パッチムの発音が苦手な人は、これらを意識しながら練習してみましょう。