突然ですが、あなたは「そろばん」を使って計算をしたことがありますか?
そろばんとは、小さなコマのようなものをはじきながら計算をするあれです。
おそらく使ったことはあっても、日常生活ではまず使わないと思います。
韓国ではそろばんは주산(珠算)と呼ばれ、そろばんを学べる塾などもあります。
しかし日本と同じく習っている人は少数派です。
なぜ주판(珠板)を使って計算をしないのかって?
だって「電卓」があるから!
電卓を使えば難しい計算も瞬時に終わるし、下手な人間よりも正確に答えを出してくれます。
ところがこの電卓、とても便利なものなんですが使いすぎると、ある能力が衰えていきます。
そう、暗算です。
暗算は頭の中で数式を計算して答えを出すわけですが、大人になって電卓に頼りすぎると、なかなか数字が出てこないですよね。
おそらく子供の方が計算は早いかもしれません!
ところで実はこれ、語学にも似たようなことが言えます。
それは「翻訳機」の存在です。
翻訳機も計算機と同じように、訳したい日本語を入力すれば、すぐに答えが出てきます。
また翻訳機の精度も年々上がってきていて、下手に自分で話すよりも効率よく意思の疎通ができます。
外国語があまり上手でない人にとって、翻訳機は心強い味方ですね。
ただ語学を学んでいる人にとっては、翻訳機はあまりいいものではありません。
翻訳機に頼っていると、自分で文章を作り出す力が身に付かないからです。
あなたも勉強の際に、翻訳機を使ってはいませんか?
なかなか韓国語が話せないのは、もしかすると翻訳機の使い過ぎにあるかもしれません。
心当たりがある人は日ごろから翻訳機に頼りすぎていないか、見つめなおしてみましょう。
ちなみに電卓は韓国語で、계산기(計算機)といいます。